東京国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター展」を観てきました。
「ゲルハルト・リヒター展」
ドイツ・ドレスデン出身の現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932-)。リヒターは油彩画、写真、デジタルプリント、ガラス、鏡など多岐にわたる素材を用い、具象表現と抽象表現を行き来しながら、人がものを見て認識するという原理に、一貫して取り組み続けてきました。
画家が90歳を迎えた今年2022年、本展では画家が手元に置いてきた初期作から最新のドローイングまでを含む約120点によって、一貫しつつも多岐にわたる60年の画業を紐解きます。
日本では16年ぶり、東京では初となる美術館での個展です。
ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)
1932年、ドイツ東部、ドレスデン生まれ。ベルリンの壁が作られる直前、1961年に西ドイツへ移住し、デュッセルドルフ芸術アカデミーで学ぶ。コンラート・フィッシャーやジグマー・ポルケらと「資本主義リアリズム」と呼ばれる運動を展開し、そのなかで独自の表現を発表し、徐々にその名が知られるように。
その後、イメージの成立条件を問い直す、多岐にわたる作品を通じて、ドイツ国内のみならず、世界で評価されるようになる。
ポンピドゥー・センター(パリ、1977年)、テート・ギャラリー(ロンドン、1991年)、ニューヨーク近代美術館(2002年)、テート・モダン(ロンドン、2011年)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク、2020年)など、世界の名だたる美術館で個展を開催。現代で最も重要な画家としての地位を不動のものとしている。
Plates
フォト・ペインティング
リヒターと社会主義リアリズム
資本主義リアリズム
アトラス
リヒターと1960年代マルセル・デュシャンの再評価
カラーチャートとグレイ・ペインティング
アブストラクト・ペインティング
頭蓋骨、蠟燭、花
オイル・オン・フォト
リヒターの風景画とドイツ・ロマン主義
カラーチャートと公共空間
ストリップ
アブストラクト・ペインティング
ドローイング
以下、東京国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター展」を観た!その2
「その1」はこちら。
東京国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター展」を観た!その1
「ゲルハルト・リヒター」
公式図録
編集協力:
ゲルハルト・リヒター財団
東京国立近代美術館
豊田市美術館
朝日新聞社文化事業部
発行日:
2022年6月30日初版
監修:
枡田倫広(東京国立近代美術館主任研究員)
鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)
発行所:
株式会社青幻舎
朝日新聞:2022年7月16日
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