Bunkamuraル・シネマで「シンプルな情熱」を観てきました。何度か観に行ったのですが、事情により観ることができませんでした。従って、「やっと」観ることができたというわけです。
主役を演じるセルゲイ・ポルーニン、2度ほどオールヌードで出ています。ペニス丸出し、包茎ですね。
年下男性との愛の体験を赤裸々に綴り衝撃を呼んだ、ベストセラー小説の映画化!
2021年7月2日(金)より、Bunkamura ル・シネマ他全国ロードショー
主演:セルゲイ・ポルーニン『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』、レティシア・ドッシュ『若い女』
監督:ダニエル・アービッド
シンプルな情熱
パリの大学で文学を教えるエレーヌは、あるパーティでロシア大使館に勤めるアレクサンドルと出会い、そのミステリアスな魅力に強く惹かれ、たちまち恋におちる。自宅やホテルで逢瀬を重ねる度に、彼との抱擁がもたらす陶酔にのめり込んでいくエレーヌ。今まで通り、大学での授業をこなし、読書も続け、友達と映画館へも出かけたが、心はすべてアレクサンドルに占められていた。年下で気まぐれ、妻帯者でもあるアレクサンドルからの電話をひたすら待ちわびる日々の中、エレーヌが最も恐れていたことが起きてしまう──。
マルグリット・デュラス賞など、フランスで最も権威ある数々の文学賞に輝き、近年では自身の名前を冠した賞も設立、ノーベル文学賞の候補でもあるフランス現代文学の頂点アニー・エルノー。本作の原作は、彼女が1991年に発表した作品だ。ある男性との愛と性に全存在をかけるエルノー自身の実体験が赤裸々に綴られ、日本でも小池真理子、林真理子、山田詠美ら、時代をリードし続ける人気作家が熱く支持。自分らしい恋愛を探し求める女性たちを中心に、大反響を巻き起こした。発表当時は不世出の問題作。今では普遍的な傑作として、数多くの女性の生き方に衝撃と影響を与え続けている。
「骨太で節のあるドラマで、言葉にできない喜び、混乱、哀しみを表現したレティシア・ドッシュの素晴らしい演技が秀逸。感情までが透けて見えるようだ。」(Film.list) 「セルゲイ・ポルーニンも、ミステリアスで魅力的。レティシア・ドッシュの恋の狂いを際立たせる。」(ザ・ガーディアン紙)
アレクサンドルを演じるのはセルゲイ・ポルーニン。19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真只中で突如として退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサー、そして俳優としての新たなステージを竜巻のごとく席巻中の危険な香りを放つアーティスト。エレーヌには『若い女』(2017)でリュミエール賞有望女優賞を受賞した、実力派のレティシア・ドッシュ。エレーヌを繊細かつ大胆な演技で体現。監督は長編劇映画デビュー作と第2作で続けてカンヌ国際映画祭監督週間に選出されたダニエル・アービッド。原作のスピリットを忠実に映画化することに成功。本作でも2020年カンヌ国際映画祭に公式選出され、海外メディアからも惜しみなく賞賛された。
恋に落ちた瞬間のジェットコースターのような躍動感、片時も離せない携帯電話、他の人との約束を入れたくない予定表、一度しか着ない服や下着、不安になると検索してしまう名前──そんな誰もが共感する恋の高揚感と全身を満たす幸福感、そしてその裏側の痛み。恋という名の情熱とは、自分自身を再発見し、人生をさらに自由に羽ばたくためのギフトだと教えてくれる、甘く切ない愛と官能の物語が誕生した。
以下、KINENOTEによる。
解説:
数々の文学賞に輝く作家アニー・エルノーが自身の愛の体験を赤裸々に綴ったベストセラー小説を映画化。大学の教師エレーヌは年下で既婚者のロシア外交官アレクサンドルと出会い、恋に落ちる。自宅やホテルで逢瀬を重ね、彼との抱擁にのめり込んでいくが……。出演は、「若い女」のレティシア・ドッシュ、元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルで、俳優としても「オリエント急行殺人事件」などに出演するセルゲイ・ポルーニン。2020年カンヌ国際映画祭公式選出作品。2020年サン・セバスティアン国際映画祭コンペティション部門出品。
あらすじ:
パリの大学で文学を教える教師のエレーヌ(レティシア・ドッシュ)は、あるパーティでロシア大使館に勤める年下の外交官アレクサンドル(セルゲイ・ポルーニン)と出会う。そのミステリアスな魅力に強く惹かれ、たちまち恋に落ちたエレーヌは自宅やホテルで逢瀬を重ね、彼との抱擁にのめり込んでいく。今まで通り、大学での授業をこなし、読書も続け、友達と映画館へも出かけるが、心は全てアレクサンドルに占められている。気まぐれで妻帯者でもあるアレクサンドルからの電話を待ちわびる日々を過ごしているなか、エレーヌが最も恐れていたことが起こる……。
映画『シンプルな情熱』公式サイト (cetera.co.jp)
「シンプルな情熱」
ハヤカワepi文庫
著者:アニー・エルノー
発行:2002年7月1日
「昨年の九月以降わたしは、ある男性を待つこと──彼が電話をかけてくるのを、そして家へ訪ねてくるのを待つこと以外何ひとつしなくなった」
離婚後独身でパリに暮らす女性教師が、妻子ある若い東欧の外交官と不倫の関係に。彼だけのことを思い、逢えばどこでも熱く抱擁する。その情熱はロマンチシズムからはほど遠い、激しく単純で肉体的なものだった。自分自身の体験を赤裸々に語り、大反響を呼んだ、衝撃の問題作。