岩波ホールで、アンジェイ・ワイダ監督の「ワレサ 連帯の男」を観てきました。3年前、東日本大震災のとき、つまり3.11ですが、岩波ホールで「サラエボ、希望の街角」を観ているときに大地震に遭遇しました。半蔵門線が不通で、しばらくはドトールで時間をつぶしましたが、午後11時過ぎまで神保町駅の改札口前で座り込んで過ごしました。
アンジェイ・ワイダ監督の作品は、ほとんどはブログを始める前に観ているので、といってもポーランドのワルシャワ蜂起にかかわる「地下水道」「灰とダイヤモンド」「大理石の男」「鉄の男」などワイダの代表作ですが、ブログに載せたのは「大理石の男(再見)」「カティンの森」のわずかに2作品だけです。いまさらながら、全作品を観直したい監督の一人です。
アンジェイ・ワイダは1926年、ポーランド東北部のスヴァウキで生まれます。父はポーランド軍大尉で対独戦中に“カティンの森”事件に巻き込まれて亡くなったという。初期のワイダの代表作は、ワルシャワ蜂起時のレジスタンスや、戦後共産化したポーランド社会の末路を描いた作品で、「抵抗三部作」と呼ばれています。またワイダは、ポーランドの“連帯”運動に参加したため、1981年に引かれた戒厳令で、ポーランド映画人協会長などの職を追われ、フランスなど海外での映画制作を余儀なくされます。(「ウィキペディア」による)
こうしてみると、ワイダの作品はほとんどすべてが自分が体験した自伝的な作品だと言えます。
「ワレサ 連帯の男」は、「カティンの森」(2007)「菖蒲」(2009)に続く、アンジェイ・ワイダ監督の最新作です。元〔連帯〕委員長、元ポーランド共和国大統領レフ・ワレサの伝記映画です。描かれる時代は、グダンスクのレーニン造船所職員だったワレサが、食品値上げに抗議するストに加わる1970年12月から、ベルリンの壁崩壊直後、ノーベル平和賞を受賞者として米国議会で演説を行う1989年11月までを描いています。87歳の巨匠が作り上げた、迫真力ある記録的劇映画は、ヴェネツィア映画祭で初公開され、絶賛を博したという。(「ポーランド広報文化センター」より)
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