アマゾンに注文していた「佐藤泰志 生の輝きを求め続けた作家」(河出書房新社:2014年2月20日発行)が今日、届きました。4月3日の朝日新聞朝刊の記事、「没後24年 佐藤泰志に光 国分寺ゆかりの作家 文庫・映画化相次ぐ」を読んで、この本のことを知り、さっそく注文したというわけです。ですからまだ読んではいません。ざっと目を通しただけです…。
映画は昨年、ドキュメンタリー映画「書くことの重さ~作家佐藤泰志」(稲塚秀孝監督)を観ました。またもうすぐですが、4月19日からは「そこのみにて光り輝く」(呉美保監督、出演・綾野剛、池脇千鶴)が公開されるので、心待ちにしています。
「佐藤泰志 生の輝きを求め続けた作家」
内容紹介
没後20年をへて復活した作家・佐藤泰志。いまなぜその作品が多くの読者をひきつけるのか。その魅力にせまる待望の試み。
【目次】
・佐藤泰志未刊行初期小説
退学処分
青春の記憶
・評伝抄
中澤雄大
死んで花実が咲いた人 作家と家族の物語
・対談
堀江敏幸×岡崎武志
佐藤泰志ルネサンス
・インタビュー
文 弘樹
金鶴泳がいて、佐藤泰志がいた
・エッセイ
西堀滋樹
中野の犬たち 泰志との時間
高專寺赫
記憶を辿って
・佐藤泰志の映画をめぐって
菅原和博
佐藤泰志文学を映画にする
『海炭市叙景』から『そこのみにて光輝く』まで
熊切和嘉
『海炭市叙景』を監督して
越川道夫
街はまだあるのか
稲塚秀孝
佐藤泰志の衝撃
呉美保×高田亮×星野秀樹
映画『そこのみにて光輝く』をめぐって
・エッセイ
岡崎武志
上京者としての佐藤泰志
村井康司
「この市街戦は前衛ジャズそのものだ」
佐藤泰志の文学とジャズ
瀬々敬久
本棚には佐藤泰志の本は一冊もない
番場早苗
海と砂と夏のアジサイ
金子彰子
手渡された光を見つめて
青井元子
海炭市に生きて
・論考
福間健二 すべてを宙づりにする
世良利和 渇望する夏 佐藤泰志の輝きに寄せて
加藤健次 佐藤泰志の余白へ 青春小説論ノート
井坂洋子 明暗を泳いで
石川忠司 佐藤泰志の青春小説 地の文への「抵抗」
陣野俊史 人生の休暇と視線の低さ
阿部公彦 佐藤泰志の主人公たちが痛い目に合うわけ
川口正和 優しさの由来 佐藤泰志の代表的作品を味読する
暁方ミセイ 美しい夏の、鉱脈
桜井晴也 佐藤泰志のせつじつさ
中里勇太 半身は、ここへ置いてゆけ
・佐藤泰志作品ガイド 中里勇太
・佐藤泰志 略年譜
福間健二(ふくまけんじ 1949年 - ):
新潟県出身の詩人、翻訳家、映画評論家、映画監督。東京都立大学(現首都大学東京)人文学部英文学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。首都大学東京大学院人文科学研究科教授。
「没後24年 佐藤泰志に光」
朝日新聞:2014年3月4日朝刊
監督:呉美保
出演:綾野剛、池脇千鶴
映画「そこのみにて光輝く」:公式サイト
映画「そこのみにて光輝く」:シネマトゥデイ
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